Hand-Heart Design Firm(手心設計事務所)は、国家資通安全研究院(NICS)のブランド応用デザインを担当しました(2025年完了)。既存のロゴを変更しないという前提のもと、その六角形を基礎に補助グラフィックの識別システムを構築し、「防護シールド、保護のチェーン、両手とハート」のイメージを織り込むことで、情報セキュリティの理性的な専門性を、温度のある守りの感覚へと翻訳しています。さらに色彩計画、ピクトグラム、書籍の編集設計、プレゼンテーション規定へと展開し、一貫して長く運用できるブランド応用システムを整えました。
Design Concept
国家資通安全研究院は、国家の情報セキュリティ技術力の向上と、情報セキュリティ技術の研究開発および応用の推進を担う行政法人です。同院にはすでにロゴが存在しており(本案のロゴは手心の制作物ではありません)、これまで視覚面で技術的な印象や現代性に欠けるという課題を抱えていました。既存のロゴを変えないという前提のもと、私たちはブランドの本質から出発してコミュニケーションの方向を整理し直し、「科学技術」「大衆への親しみやすさ」「安全と安心」を理念にとどめず、見て感じ取れる視覚言語にしました。
政府機関にありがちな、伝統的で堅い印象を崩すために、既存のロゴの六角形を基礎に、グラデーションと構造の変化を通じて技術的な視覚のリズムをつくりました。同時に「防護シールドと保護のチェーン」「両手とハート」のイメージを重ね、補助グラフィックによる識別システムを構築しています。これにより、理性に寄りがちだった情報セキュリティの概念と機関のロゴが、温度のある守りの感覚へと翻訳され、ブランドとして広げられる余地も生まれました。この視覚言語は単一の図形にとどまらず、さまざまな場面に対応できるシステムへと発展させています。補助グラフィックによる識別システムを整えることで、「安心・安全・安定・レジリエンス」という価値が、あらゆる応用のなかで一貫して明確に伝わります。
私たちが NICS のために整えたのは、視覚的な要素だけではありません。長期にわたって運用できるブランド識別の応用システムです。色彩計画、補助グラフィック、ピクトグラムの設計から、書籍の編集設計やプレゼンテーション規定まで、感じ方は一貫していながら見せ方は多様な識別システムによって、媒体や場面が変わってもブランドの識別性と親しみやすさを保てるようにしています。





完了時期 ゼネラルマネージャー プロジェクト企画 デザインリーダー デザイナー
2025.12 徐志揚 蕭婉智、呂宜家 李奕臻 、潘東 吳俊賢、黃胤展、謝心怡、王啓明