Hand-Heart Design Firm(手心設計事務所)の設計プロセスは六つの段階に分かれています。ヒアリング、リサーチ・分析、戦略とコンセプト、デザイン展開、検証と校了、納品と導入です。各段階には明確な成果物と一回の確認の場があり、パートナーはいつでも、いまどこまで進んでいるか、次に何をするか、ご自身が何を用意すればよいかを把握できます。段階数は案件の性質に応じて調整します。パッケージデザインは実物の構造テストを行うため九段階、サインシステムは施工監理を含むため五段階です。ただし骨格は同じです。まず課題を理解し、次に方向を決め、最後に手を動かします。
プロセスがあるのは、専門的に見せるためではありません。大きな費用をかける前に「ちょっと待ってください、この方向は違います」と言える機会を持っていただくためです。
Hand-Heart の設計プロセスにはどのような段階がありますか?
Hand-Heart の標準的なプロセスは六段階です。ヒアリング、リサーチ・分析、戦略とコンセプト、デザイン展開、検証と校了、納品と導入。各段階の終わりに一度の正式な確認があり、確認を経てから次の段階に進みます。その目的はきわめて実際的です——方向の誤りは、まだ安く直せる段階で見つけること。試作や施工の段階になってから直すのではありません。
多くのパートナーは「ロゴを変えたい」とお越しになりますが、お話をうかがうと、本当の課題は「店舗ごとに見た目が異なり、同じ会社の店舗に見えない」ことだと分かります。— Hand-Heart Design Firm(手心設計事務所)
- ヒアリングと無料相談
まず、解決すべき課題が何かをはっきりさせます。多くのパートナーは「ロゴを変えたい」とお越しになりますが、お話をうかがうと、本当の課題は「店舗ごとに見た目が異なり、同じ会社の店舗に見えない」ことだと分かります。課題の定義を誤れば、その後の作業はすべて無駄になります。
ご準備いただくものブランドの現況、直面している課題、想定される日程と予算の範囲私たちが納品するもの要件整理の記録、初期スコープのご提案、お見積 - 資料収集とリサーチ・分析
既存のブランド資産を棚卸しし、ターゲット層を調査し、競合を分析します。公的機関や大企業の案件では、社内インタビューと全員アンケートも実施します。管理職だけに聞くと「あるべき姿」しか返ってきません。第一線に聞いてはじめて「実際の姿」が分かります。
ご準備いただくもの既存の素材、社内の連絡窓口、取材可能な方のリスト私たちが納品するもの調査報告、競合分析、課題の棚卸し - 戦略立案とコンセプト提案
調査結果から中核となる価値とデザインの方向を定義し、通常は二つから三つの方向をご提示して、お選びいただきます。この段階で話し合うのは方向であって、細部ではありません——色の濃淡や文字の大小は、次の段階に回します。
ご準備いただくもの決裁層の方にも提案会議へご参加いただくこと私たちが納品するもの戦略の説明、コンセプトの方向性のご提案、方向の確認 - デザイン展開と深化
承認された方向に沿ってメインデザインを仕上げ、応用システムへ展開します。この段階には一度の全面修正が含まれます。修正はプロセスの一部であり、追加のご要望ではありません。
ご準備いただくものご意見を一度にまとめていただくこと(小分けの修正を避けるため)私たちが納品するものデザインの確定、応用システムの展開、修正版 - 検証と校了
サービスによって検証する対象は異なります。パッケージは実物の白サンプルで耐荷重試験と落下試験を行い、サインは現場で 1:1 の原寸出しを行って視認距離を確認し、アイデンティティの案件ではロゴが favicon ほどの小さな寸法でも判読できるかを検証します。図面の上で成り立つものが、作ってみて成り立つとは限りません。
ご準備いただくもの仕様と数量のご確認、現場検証へのご参加私たちが納品するもの試作または原寸出し、検証の記録、完全データ - 納品・導入と施工監理
データをお渡しするのは、最低限の納品にすぎません。完全な納品には、ガイドライン(デザインマニュアル)、実務担当者への教育、そして印刷または施工の現場監督が含まれます。よい案件は、担当者が代わっても生き続けるものでなければなりません——ガイドラインと教育があるのは、そのためです。
ご準備いただくものその後の維持管理を担当する部署のご指定私たちが納品するもの完全データ、ガイドライン、実務担当者への教育、施工監理と検収
実際の案件では、各段階はどのように進むのですか?
上の六段階は一般的な流れで、案件ごとに実際に通る関門は少しずつ異なります。ここでは公開済みの作品から段階ごとに一つずつ例を挙げ、実際の案件での姿をご紹介します。
- リサーチ・分析|丁丁薬局のブランドアイデンティティ:ロゴを描き始める前に、経営層、部門の責任者、現場の薬剤師まで階層を横断したヒアリングを行いました。続いて「視覚十字分析」で、薬局やドラッグストアのブランドが色彩、書体、造形のうえでどこに位置しているかを確認し、そのうえで「専門性と明快さ」「親しみと温かさ」「健康と活力」という三つのアイデンティティの方向性を提案しました。
- 戦略とコンセプト|立法院 2024 年の年賀カード:初回の提案では四つの方向を示し、それぞれをカードの形式(横開きの二つ折り、縦開きの二つ折り、一枚もの)とあわせて計画しました。双方がまず確認したのは「龍年大吉」という方向で、龍の爪や祝賀の言葉といった細部は次の段階で調整しました。
- デザイン展開|太禾賞の沈香パッケージ:方向を「書の筆致で表現する、現代的でシンプルな文様」に決めたあと、展開段階ではより自由な水墨の筆致に改め、四種類の香それぞれに筆致の説明文を添えました。上部に色面、下部に白いラベルという配置は引き継ぎ、精稿(ブラッシュアップ案)と完稿(最終稿)を経て完了しました。
- 検証と校了|金門酒廠の辰年記念酒:龍の形が確定したあと、精稿の段階で金箔押し、黒箔押し、エンボスなどの加工の組み合わせを提案し、選んでいただきました。透明な高粱酒のボトルには黒・金・朱赤の三色で印刷しており、裏側に回してもガラス越しに龍が見えます。外箱は、ボトルの龍をメインビジュアルとして展開しています。
- 納品と導入|十二田植栽のブランドアイデンティティ:ロゴを 14 案のモノクロ案から三案の初稿に絞り込んで決定したあと、Hand-Heart はカラープラン、基本デザインと補助図形、ロゴの最小使用サイズ、花牌(フラワーギフト用プレート)の規定をブランドガイドラインにまとめました。ロゴのあらゆる組み合わせに、黒・白・カラーの各バージョンを用意しています。
各段階で誰が決裁し、変更にどのような代償が伴うのか?
上の表は「ご提供いただくもの、私たちが納品するもの」を示したものです。こちらの表はその対になるもので、各関門を誰が確認するのか、確認後に戻って変更する場合の代償はどれくらいか、どのような場合に省略できるのかを示します。案件が長引く原因は、多くの場合デザインが遅いことではありません。確認する方がその場にいないこと、あるいは安く直せる段階で直さず、高くつく段階になってから直すことです。
| 段階 | 誰が確認 | 何を確認 | 標準的な期間 | この関門を過ぎてからの変更 | 省略できますか |
|---|---|---|---|---|---|
| ヒアリング | 担当者+予算の決定権をお持ちの方 | 課題の定義、範囲、日程、見積 | 1〜2 週間 | 代償は最も小さく、必要に応じて変更できます | できません |
| リサーチ・分析 | 担当者 | 調査対象と取材候補が十分かどうか | 2〜3 週間 | 低い。追加調査で対応できます | 直近一年以内の調査があれば省略できます |
| 戦略とコンセプト | 決裁者ご本人。代理は不可 | 方向性(色の濃淡ではありません) | 2〜3 週間 | 高い:以後のすべてのデザインがこの上に築かれます | できません |
| デザイン展開 | 担当者が取りまとめ、決裁層が承認 | メインデザインと応用展開。一度の全面修正を含みます | コーポレートアイデンティティ(CIS) 6〜12 週間/ビジュアル 3〜5 週間 | 中程度。方向まで戻ると作り直しになります | できません |
| 検証と校了 | 担当者+使用部署 | 試作、原寸出し、仕様と数量 | 1〜3 週間 | 高い。抜き型、材料、印刷数量が確定済みです | デジタル納品のみの場合は簡略化できます |
| 納品と導入 | 指定された維持管理部署 | ガイドライン、教育、施工監理と検収 | 2〜4 週間。施工監理を含む場合は工期に準じます | 導入後の変更=教育のやり直しが必要 | できません。維持管理部署がない場合は、先にご相談します |
この表全体を三つの原則が貫いています。方向は決裁者ご本人が確認する——代理で確認された方向は、展開段階で覆されることがほとんどです。修正は一度にまとめる——小分けの修正は、どの版も未完成のままにしてしまいます。後になるほど高くつく——ですから各関門で「ここで直さなかった場合、あとで直すといくらかかるか」をはっきりお伝えします。
サービスによってプロセスはどう違いますか?
六段階は骨格であり、実際の段階数は案件の性質に応じて調整します。違いは主に実物での検証を行うかどうかと現場に入るかどうかから生じます。
| サービス | 段階数 | 追加される重要な工程 | 詳細プロセス |
|---|---|---|---|
| コーポレートアイデンティティ(CIS) | 6 | マインド・アイデンティティとビヘイビア・アイデンティティ(MI/BI)をビジュアルより先に定めます。納品後の導入と監督を含みます | CIS の流れを見る |
| ブランドリニューアル | 6 | まずブランド診断を行い、残すべき資産を判断します。空間・店舗への導入と公開時のコミュニケーション計画を含みます | リニューアルの流れを見る |
| パッケージデザイン | 9 | 構造をビジュアルより先に決めます。実物の白サンプルによる耐荷重・衝撃・落下テスト、抜き型の展開図を含みます | パッケージの流れを見る |
| サインシステム計画 | 5 | 動線分析とサイン位置の計画を行い、文字視認高さの計算式で文字の高さを検算します。施工監理と一箇所ずつの検収も行います | サインシステムの流れを見る |
| ビジュアルデザイン | 7 | 初稿はモノクロで版面構造を確認し、確認後に色彩を導入します | ビジュアルの流れを見る |
| ESG サステナビリティレポート | 6 | データの棚卸しと章立ての構成を先に行います。要約版や動画版へ展開できます | ESG の流れを見る |
なぜ段階ごとに確認するのですか。一度に仕上げてはいけませんか?
段階ごとに確認するのは、形式にこだわっているからではありません。とても実際的な問題に対処するためです。設計上のひとつひとつの決定が、その後のすべての決定の前提になります。後になってから覆すほど、一緒に作り直すものが増えます。
ラフの段階で方向を変えるなら数時間で済みます。試作後の変更は抜き型の作り直し、施工後の変更は取り外して付け直しです。見つかるのが遅いほど、代償は大きくなります。
各段階に明確な成果物があるため、「ご要望を送ってから三週間音沙汰がない」というブラックボックスの期間は生じません。
どれをご提供いただき、どれを私たちが納品するかを各段階に明記しています。検収時に認識がずれることがありません。
案件によっては、もう一度お考えになることをお勧めします
無料相談は成約のためのものではありません。お話をうかがったうえで、「いまはブランドを刷新する最善の時期ではないかもしれません」とお伝えすることもあります——社内で方向性の合意がまだ取れていない場合、この時点でアイデンティティをつくると美的センスをめぐる争いになりやすく、最後は戦略ではなく役職で決まってしまいます。
私たちは率直にお伝えします。現在のご予算でどこまでが適切か、そしてどの項目を削らないほうがよいか。十の項目に予算を均等に配分して十の中途半端な成果物をつくるよりも、まずアイデンティティの核と使用頻度の高い数点をきちんと仕上げ、残りは後から段階的に進めるという方法もあります。
このようにお伝えすることで、受注が減ることもあるでしょう。しかし、うまくいかなかったブランド案件はパートナーの皆さまが何年も抱えることになりますし、私たちもそれを作品集に載せたくはありません。
このデザインプロセスは、どのような場合に向いていますか?
Hand-Heart は一部の段階だけをお引き受けすることもでき、資料がそろっていなくても始められます。
- リサーチと戦略がすでに他社で完了している場合は、デザイン展開以降の段階を Hand-Heart にご依頼いただけます。
- 資料がまだそろっていないなら、まず解決すべき課題と、最終決定権を持つ方を確認するところから始められます。
- 公的機関のご担当者の場合は、戦略とコンセプトの段階で、決裁者ご本人が方向を確認する場を設けておくことができます。
始める前に何をご準備いただく必要がありますか?
すべてをそろえてから始める必要はありません。以下の四項目は、あるものだけご提供ください。足りない部分は、リサーチの段階で Hand-Heart が一緒に整理します。
- ブランドの現況と課題:いまどのような状況にあり、何を解決したいか。これが最も重要で、ほかは後から補えます。
- 既存のビジュアル資産:現行のロゴ、標準色、書体、既存のガイドラインと応用物。
- 用途と仕様:想定される成果物、数量、寸法、および対外的な発信チャネル。
- 日程と意思決定の流れ:完了をご希望の時期、および最終決定権をお持ちの方——決裁者が提案の場にいないことが、案件で手戻りが生じる最も多い原因です。
よくあるご質問
設計案件には通常どれくらいかかりますか?
サービスの種類と範囲によります。一枚もののグラフィックデザインは「週」単位ですが、コーポレートアイデンティティ(CIS)、パッケージデザイン、サインシステムのようにリサーチ・検証・導入を要する案件は、規模が大きい場合は通常「月」単位になります。Hand-Heart はヒアリングの後に各段階の成果物と日程表をご提示し、プロセスの途中で項目を追加することはありません。
設計プロセスのなかで何回修正できますか?
Hand-Heart のプロセスは、修正を回数で数えるのではなく段階の設計に組み込んでいます。コンセプト提案の段階で方向を確認し、デザイン展開の段階では一度の全面修正を含み、検証の段階では校了前の細部調整を含みます。方向の確認後に方向の変更をご要望の場合は範囲の変更にあたり、日程と費用を別途ご相談します——この点はお見積の際にあらかじめご説明します。
資料がそろっていなくても先に始められますか?
可能です。実務では内容とデザインはほぼ並行して進みます。先に構造と方向を確認し、内容は順次補っていきます。本当に先に確定しておく必要があるのは「何の課題を解決するのか」と「誰が最終決定権を持つのか」の二点だけです。資料がすべてそろうまで着手を待つと、かえって最後の印刷や施工の日程を圧迫することが多くなります。
なぜパッケージデザインは他のサービスより段階が多いのですか?
パッケージは実物での検証が必要だからです。Hand-Heart のパッケージのプロセスは九段階に分かれ、追加されるのは構造設計、構造テスト(白サンプルを作り、耐荷重・衝撃・圧縮・落下・開閉を実際に試験)、抜き型展開図の作成、試作の校了です。図面の上で成り立つ構造が、作ってみて持ちこたえるとは限りません——これらの段階は、量産の前に問題を見つけるためにあります。
納品後のフォローはありますか?
あります。デザインの納品は案件の終了を意味しません。Hand-Heart の第六段階には、ガイドラインの納品、実務担当者への教育(教材または動画)、そして印刷・施工の現場監理と検収が含まれます。コーポレートアイデンティティ(CIS)の案件では、常設の管理体制と対外的な使用許諾のルールづくりもお手伝いし、担当者が交代した後も CIS が正しく使われるようにします。
一部の段階だけを依頼できますか?
可能です。リサーチと戦略が他社ですでに完了している場合、Hand-Heart はデザイン展開以降の段階のみをお引き受けできます。検証や施工監理だけが必要な場合も、単独でお引き受けできます。ただし、最初から一貫してご依頼いただくほうが、結果として費用を抑えられることが多くあります——途中から引き継ぐ場合は前段の経緯を把握し直すための時間が別途必要になり、その分のコストはどうしても省けません。
ガイドラインだけでは、実行するすべての人を支えきれません。動画があってはじめて、実際に手を動かす人がそのとおりにできます。— 国家図書館(台湾)案件での対応:実務担当者向けに教育動画を撮影しました
ご自身の案件をどう進めればよいか、知りたい方へ
ブランドの現況、解決したい課題、想定される日程をお知らせいただければ、Hand-Heart が案件の性質に応じた段階計画と日程のご提案をいたします。初回のご相談は無料で、お話の後にご依頼いただかなくても問題ありません。
無料相談を予約するお電話でも承ります +886-7-285-7000|[email protected]
こちらから直接ご要望をお送りいただくこともできます
案件の種類、解決したい課題、完了をご希望の時期を簡単にご記入いただければ十分です。二営業日以内にご返信します。